6月から梅雨のせいもあって、あまり肉体的な活動もしないまま
ふと、本屋さんに立ち寄りさりげなく手にした1冊からはじまり、
読書の梅雨となり、梅雨が明けても止まらず、約1ヶ月間で6冊の本の
世界に入り込んでしまいました。
立ち読みを少しして、直感で買ってしまうというやり方です〜。
まず、ぐ〜いと引き込まれたのが今邑彩の「鏡に消えた殺人者」
単なるホラー小説かな?と思ってたら、本格的なミステリでゾクゾクさせてくれます。
これは個人的にオススメですね。
ただ、ひとりで夜中の読書はちょっと怖い!
東野圭吾の「麒麟の翼」
何といっても文章の表現力が素晴らしく、スーとその風景の場面に
入り込めました。
その日に買って、その日に読み終えてしまった本です。ただのサスペンスでなく
友情と、親子愛の深さに最後は涙してしまいましたね。
畑野知美の「国道沿いのファミレス」
小説すばる新人賞受賞作で、本人もファミレスでバイトしながら、の経験を
活かし、現代的な感覚の小説にはなっているけど、いまいちピンとこなかったな〜
私の感性が鈍いのかな?
ただ、主人公が男で、よく女性の立場でも男の気持ちでここまで書けるものだな〜と
感心はいたしました。
松本清張「時間の習俗」
さすがに、隙がなく、緻密な構成で次のページ次のページ
と読者を引き込んでいく力がありますね。
ただ、どうしても頭で読んでしまうのですよね。
読み終えて、う〜んなるほどという感想であります。
樋口毅宏「民宿雪国」
国民的な画家の異様な人生を明らかにするという
一見感動作かな?と思いきや、私には現実離れした
異様というか異常な世界には最後までついていけなかったな。
川本三郎「マイ バック ページ」
昨日、読み終えた本です。妻夫木聡主演の映画になって、話題の本ですが、
もともとは、1988年に発刊された本です。
作者の「週刊朝日」記者の時代をリアルに描いた内容で、60年代の物語、本のタイトルも
ボブディランの曲から取ったものです。
本として読んだ感想は、ここまで自分をあからさまによくできるなぁ
でもはっきり言って共感はしずらいなぁ〜
という本とともに1ヶ月が過ぎました。
今日はさっそく、宮本輝の「三十光年の星たち」を買ってきました。
職を失い、恋人に捨てられ、親に勘当され、金貸しの運転手になり
物語が始まり、ちょっとこれはおもしろそうだと、期待してます。
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by mikiyoshi_i
| 2011-07-14 00:41